寒くなったらどうする?
交通編
スキンケア編
熱傷・外傷・事故編
発熱編
体温は朝が低く午後になると高くなります。38度以上あるいは1日の日内変動が1度以上である場合発熱と考えます。発熱は病原体(ウイルス・細菌等)によるものや他の全身疾患等により生じます。
ご家族からの症状などの情報と患者さんの訴えや所見から総合的に判断して必要な対処法を考えます。 病名の分類は病原体によるもの(溶連菌感染症・アデノウイルス感染症等)と病変部位によるもの(急性咽扁桃炎・急性下気道炎等)とがあり患者さんの理解を混乱させる原因になっています。その為病変部位による説明を中心とし、病原体を確定できるものについては補足説明程度とします。
かぜ編
カゼは基本的に鼻汁・咳・発熱を主徴とするものです。しかし最近ではおなかにくるカゼ・夏カゼ等と説明される先生もおられ患者さんに混乱が生じます。
カゼを考えるのに非常に有効なのは咳の出るカゼ・でないカゼという分類法です。これをベースに季節・咽頭所見・症状とその変化・潜伏期等を組み合わせて病原体を推定していきます。鑑別疾患にアレルギー性鼻炎があげられますがちょっとした診察の工夫で簡単に鑑別することが可能です。
カゼを引いたら耳鼻科を受診する患者さんが多く見受けられますが、まずは小児科を受診しましょう。小児科医がカゼの交通整理をします。当院で検査を行なったアレルギー性鼻炎(表1・表2)ウイルス分離結果(表3・表4・表5)のデータを示します。
鼻出血編
鼻出血はほとんど鼻中隔の前半部から出ています。その為止血する時は出血している鼻の外側から人差し指全体で2〜3分圧迫してみましょう。
この時仰向けに寝せないでください。また詰め物もしないでください。仰向けに寝ると血液が咽喉に移動し悪心を誘発し嘔吐する場合もあります。さらに起きた時に両側の鼻から血液が出てきますのでパニックを起こす方もおられます。
嘔吐編
嘔吐は発熱する前に頭痛と共に起こす場合と下痢する前に起こしやすいものです。普通消化管の動きが悪くなるため胃内容物が増え、停滞して嘔吐します。この場合右側を下にした側臥位か腹臥位で休むようにすると胃液が小腸へ移動しやすくなり悪心が落ち着きやすくなります。また消化管を動かすために浣腸を行なうこともよいでしょう。
少し落ち着いたらOS-1(スポーツドリンクより塩分の多い飲み物:調剤薬局で扱っています)を少量ずつ投与します。子どもに任せると大量に飲んでしまい再嘔吐することが多いので注意してください。
排便によって楽になります。胃腸炎が原因である場合下痢が始まると嘔吐は落ち着いてきます。
腹痛と嘔吐は我慢できませんのでできれば早めに医療機関を受診しましょう。
予防接種編
接種はお子さんの状態が良い時に接種します。その為診療時間内ならばいつでも接種しております。まず来院前にワクチンが確保してあるかどうか数日前に確認してください。